乗車時に料金を支払う「前乗り後ろ降り」の料金前払いシステムを採用しているが、基幹2系統やゆとりーとライン志段味線では「後ろ乗り前降り」の料金後払いシステムを採用している。ユリカは名古屋市交通局が発行していたプリペイドカードの名称。バス・地下鉄共通で利用できるタイプ、平日10時から16時までと土曜休日のみ使用できるバス専用、地下鉄専用のタイプがある。それぞれに大人用と小児用(障害者などの特割運賃にも利用可能)がある。そのうち、大人用のバス・地下鉄共通タイプのみが「トランパス」として利用可能である。トランパスは、名古屋市営バス・名古屋市営地下鉄・名古屋鉄道(対応路線のみ)・名鉄バス(長距離高速バス等を除く)・あおなみ線・愛知高速交通(リニモ)で共通利用できる。また、共通ユリカで市バスと市バス、市バスと地下鉄、市バスとあおなみ線、地下鉄とあおなみ線は、90分以内の乗り換えの場合、80円(小児は40円)引きである。
1990年9月25日の夜、当時鳴尾営業所所属の男性運転士が乗務中、北頭交差点にある歩道橋から飛び降り自殺を図り瀕死の状態で道路上に倒れている女性を見つけ、乗客を乗せて運行中であるにもかかわらず、この女性が他の車にひかれないよう、女性の前にバスを停車させた。近くには消防署(南消防署大江出張所。救急隊配置なし)があり、このとき周囲にいた人が救急車を要請していたものの、サイレンが聞こえず到着まで時間が掛かると運転士が判断し、乗客と協力しながら女性をバスに乗せ、本来の運行経路から外れて近くの病院に搬送した。転落した女性は頭の怪我で済み命に別状は無かった。この運転士は運行規程に違反することを顧みず、躊躇なく迅速な人命救助を行ったことが評価され、名古屋市からシチズン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。名古屋市役所は、地方公共団体である名古屋市の執行機関としての事務を行う施設(役所)である。名古屋市役所は、本庁舎、東庁舎、西庁舎から成り、右写真の本庁舎の裏手に東庁舎、大津通をはさんで向かいに西庁舎が建てられている。
本庁舎は昭和天皇即位の記念事業として建設されたもので、公募によって選ばれた平林金吾の設計を基にした、頂部に城郭風の屋根を乗せた帝冠様式の意匠が特徴的である。また、本庁舎は登録有形文化財となっているほか、テレビドラマや映画などでロケ地として使用されることもある。名古屋汎太平洋平和博覧会は、1937年(昭和12年)の3月15日~5月31日まで名古屋市南区熱田前新田(現・港区港明)で行われた博覧会である。鉄道省は貨物線だった名古屋港線に最寄りの臨時駅として名古屋博覧会前駅を設置し、シャトル列車を名古屋駅との間で運行した。会期の途中からは当時最新鋭のキハ43000形気動車も運用に加わっている。また、名古屋市電は博覧会に合わせて野立築地口線日比野~築地口間を3月に開業させている。この区間は名古屋市道江川線上に当たり、東西に分かれた会場の間を通過する形であった。このほか、この博覧会を期して周辺の鉄道事業者が製造した車両に以下のものがある。
名古屋まつりは、毎年10月上旬の土日に名古屋市内で開催される祭り。1955年(昭和30年)に名古屋商工まつりとして第1回が開催された。当時としては全国では珍しい商業まつりであった。第1回から名古屋市電を利用した花電車が運行され、地下鉄の開通に伴い路面電車が廃止された1973年(昭和48年)まで続いた。また、1966年(昭和41年)の第12回には花バスが初めて登場し、2005年(平成17年)まで毎回運行されていた。祭り最大の見せ場である郷土英傑行列では、それぞれ愛知県出身者の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康らに扮した名士らが名古屋駅から名古屋城までパレードを行う。三英傑は一般より公募され、このうち信長については馬に跨る事ができる者が条件となっている。また随伴する三姫(濃姫・ねね(以前は淀君)・千姫)は名古屋市内の各デパートの女子店員から選ばれることになっている。 また、三英傑を経験した者の集まり英傑会が組織されている。なお、2005年は愛・地球博開催のため、5月に開催時期を変更した。
また、祭り最終日の日曜日は名古屋城など名古屋市が管理している有料施設が無料開放される。なお、戦前まで行われていた名古屋東照宮の例祭(東照宮祭)は一般に「名古屋祭」と呼ばれており、現在の名古屋まつりで行われる山車揃いはその流れを組んだものである。名古屋港水族館は、愛知県名古屋市港区の名古屋港ガーデンふ頭にある水族館である。また、運営元である財団法人名古屋みなと振興財団の事務局も兼ねている。館内ではイルカをはじめ、シロイルカ、ペンギン、ウミガメなどが飼育・繁殖・研究されている。1995年、日本で初めて屋内の人工産卵場で産まれたアカウミガメの人工孵化に成功。2003年より米国海洋大気圏局(NOAA)と共同で、成長過程のアカウミガメの子ガメを放流、人工衛星追跡システムにより北太平洋における回遊ルートを調査・研究している。ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、アデリーペンギンの繁殖に成功(ヒゲペンギン、アデリーペンギンについては日本初)。
名古屋工場は、愛知県名古屋市中川区長良町1-1に所在する東海旅客鉄道(JR東海)の車両工場で、同社東海鉄道事業本部の管轄下にある。工場構内には日本貨物鉄道(JR貨物)名古屋車両所が併設されている。当工場は近鉄名古屋線黄金駅 - 烏森駅間、関西本線名古屋駅 - 八田駅間、あおなみ線ささしまライブ駅 - 小本駅間の線路の南側に沿って位置しており、北東には名古屋車両区がある。同社の在来線12線区・愛知環状鉄道を走る車両の全般検査、要部検査などを担当し、電車を主体として気動車、客車などの検査・修繕を行っている。また、当工場には日本貨物鉄道(JR貨物)名古屋車両所が併設されている。1940年(昭和15年)に気動車の修繕技術を活かして省営自動車(→国鉄バス)の修繕を開始した。1943年(昭和18年)には年20両から年80両までに修繕実績を大幅に高め、自動車職場を創設するまで至った。終戦後の1950年(昭和25年)に作業量の減少と自動車修繕の集中専門化の方針により、省営自動車の修繕業務は終了した。
名古屋臨海高速鉄道1000形、愛知環状鉄道2000系、東海交通事業キハ11形の重要部検査・全般検査を受託している。