「仙台」の玄関口となっちいる所の略称
仙台駅 - 仙台市青葉区と宮城野区の境界付近にあっけん。JRと仙台市地下鉄ん駅のあっけん。仙台駅周辺地域ば指しゅ場合もあっけん。
仙台空港 - 仙台市ん南側に隣接しゅる宮城県名取市および岩沼市にまたのっちあっけん。SDJ
仙台港 - 仙台市宮城野区の北東端の太平洋に面したところにあっけん。
▼仙台と宮城
江戸時代ば通じて宮城県の領域は仙台藩領内でいり、明治時代の廃藩置県で仙台県の成立したとよ。後に、仙台城下町の属しとる宮城郡の名ばとっちば宮城県と改称しゃれたとよ。そのため、宮城県内の広域地名や広域的な名産品にな、先行してから広域地名となりよった「仙台」の名の付くんのほとんどで、後発の「宮城」の名の付くんは県営のもんに限られとる(宮城スタジアム、宮城米やらなんやら)。
このごと「仙台」の広域地名としてから定着しとるため、仙台市出身でなくとも宮城県出身ならば仙台出身とゆうこともあっけんし、宮城県の名物であいば、仙台市のもけんなくとも仙台名物とゆうこともあっけん。しゅなわち、「仙台藩」由来の「仙台」と、「仙台市」由来の「仙台」とん間で、定義の曖昧に「仙台」とゆう言葉の使われとる。
このような背景のため、仙台市民に限らず、宮城県一帯では「仙台」とゆう地名の方に親近感のあっけんと言われるとよ。プロ野球球団の新規参入の時、球団名に入れる地名としてから「仙台」や「東北」とゆう名称は挙のっちいたの、「宮城」ば推しゅ人は少なかったとよ。
ばってん、支店経済都市としてから転勤族ばえらいたくさん受け入れてきた仙台市でな、「仙台」とゆう言葉の広域的な意味や歴史ば知らんたい!!人もえらいたくさんなり、宮城県内ばってん「仙台」の「仙台市」のみば示しゅと考える人の増えとる。また、全国的にも同様な傾向の見られるとよ。そのため、近年の食品の原産地表記の流れん中、仙台市内で作っちおらん物な、広域地名としてからん「仙台」の使いづらくなっちきとる。特に、笹かまぼこ業界のこの煽りば受け、現在、仙台市内に本社や工場ば持つ企業以外な、土産用笹かまぼこんパッケージに「仙台名物」と書いておらんことの多か。また、宮城県出身の芸能人やらなんやらのプロフィールば書くとき、仙台市出身なら「仙台出身」、仙台市以外ん宮城県出身なら市町村名まで書かんでん「宮城県出身」と書く場合の多かの、口頭ではどちらん場合も「仙台出身」と言うてなおす傾向のあっけん。
▼仙台藩と仙台市
現在、「仙台」と名のつくもんな、「仙台藩」由来と「仙台市」由来の2つの系統のあっけん。また、「仙台名物」「仙台名産」と言った場合な、「仙台藩名物」と「仙台市名物」に分かれるとよ。
「仙台藩」由来、もしくな、「仙台藩」の版図と関係のあっけんもん
仙台弁 - 宮城県の方言(広義)。またな、仙台都市圏の方言(狭義)。
仙台平野 - 宮城県に大きく存在しゅる平野(広義)。松島丘陵ば挟んで北側ば仙北平野、南側ば仙南平野とゆう場合もあっけん。仙南平野のみば仙台平野とゆうこともあっけん(狭義)
仙台湾 - 宮城県ん牡鹿半島黒崎がら福島県相馬市の鵜の尾岬までの太平洋に面した湾(広義)。北がら石巻湾・松島湾・仙台湾(狭義)と分けることもあっけん。
仙台名物(「仙台藩名物」にいたるもん)
仙台牛 - 宮城県内で肥育しゃれた黒毛和牛で、かつ、日本食肉格付協会による枝肉格付けの「A-5」あっけんいは「B-5」であっけんちかっぱ高級牛肉。
仙台長なしゅ漬け - 仙台平野で作られる長ナスば用いた漬物。
仙台味噌 - 伊達氏の仙台入府前がら仙台地方でつくられとった味噌
笹かまぼこ - 宮城県の名産品。この前は食料品の産地表記の厳しくなりよったため、仙台市に本社や工場のなか場合は「仙台名産」と書かれなくなりつつあっけん。
萩の月 - 仙台名物としてから扱われるの、本社・工場とも仙台市内にはなか。仙台駅のお土産がら発展。
「仙台市」由来、もしくな、「仙台城下町」と関係のあっけんもん
仙台弁 - 狭義でな、仙台市ば中心とした仙台都市圏の方言ば指しゅ。
仙台平野 - 狭義でな、仙台市のあっけん仙南平野のみば仙台平野げな。
仙台湾 - 狭義でな、七ヶ浜町辺りがら南の部分、またな、仙台市の部分ば仙台湾げな。
仙台四郎 - 仙台市中心部に住んでいた実在の人物
仙台ナンバー - ナンバープレートのご当地ナンバー制度でできたとよ。2006年10月10日以降、仙台市内に車庫登録しとる自動車のみ付けられるとよ。
仙台名物(「仙台市名物」にいたるもん)
仙台牛タン焼き - 仙台市発祥の牛タンの調理法、およびメニュー。さっちしも仙台牛ば用いる必要はなか。
仙台駄菓子 - 城下町・仙台で発達した伝統の駄菓子
仙台箪笥 - 城下町・仙台の時代がらつくられ続けとる高級箪笥
仙台堆朱 - 仙台藩の漆器の伝統ば踏襲してから、明治時代がら仙台市でつくられるごとなりよった漆器。
仙台埋木細工 - 江戸時代の下級武士の内職がら始まった伝統工芸の漆器の一種。青葉山周辺の特定の地層がら掘り出した石炭になる一歩手前の珪化木ば用いるとよ。
仙台竿(仙台釣竿) - 高級釣竿
仙台玉虫塗
仙台平 - 江戸時代に京都がら伝わり、仙台藩に保護しゃれて発達した高級袴地の一つ。重要無形文化財
▼仙台と千代
千代(または千体)(しぇんだい)な、城下町・仙台の開かれる前の当地の地名。伊達政宗の当地に城および城下町ば建設しゅる際に、「千代(千体)」がら「仙臺」となりよった(1946年以降、当用漢字の適用しゃれて「仙台」となる)。
「千代」(しぇんだい)とゆう表記な、現在も仙台ば示しゅ表記としてから、国道4号・仙台バイパスの名取川に架かる橋「千代大橋」(しぇんだいおおはし)や、仙台名産ん商品名やらなんやらに使われとる。「千代」の城下町・仙台の地域の旧名であっけんため、「千代」は仙台市に関係しゅるものに限られており、「仙台」と比べて示しゅ範囲や曖昧しゃの少なか。ばってんくさ、漢字表記の同じであっけん「千代」(ちよ)と音訓異音異議ん掛詞としてから用いられることもあっけん(→荒城ん月)。
▼仙台と川内
前な、九州にも川内市(しぇんだい)のちゃたため、単に「しぇんだい」とゆうと、「仙台」なんか「川内」なんかの曖昧やった。ばってんくさ、「仙台」の方の「川内」に比べて知名度の高かったため、九州以外で「しぇんだい」と言えば「仙台」ば指しゅ傾向の大きかったとよ。2004年10月12日、川内市な、周辺町村と合併しゅる際に、令制国名ば付けて薩摩川内市となりよった。なお、九州の川内な、江戸時代中期頃に表記の定着したと考えられており、そい前は「仙台」「千代」とも書かれとった。
信用金庫にも、仙台信用金庫と川内信用金庫とのかつて存在し、振込みの際には「センダイシンヨウキンコ(ミヤギ)」と「センダイシンヨウキンコ(カゴシマ)」とせんとならなかったとよ。川内信用金庫の合併によっち鹿児島相互信用金庫となり、そいに伴っち仙台信用金庫は「センダイシンヨウキンコ」と(ミヤギ)ばはずしゅことになりよったの、旧塩竈信用金庫との合併で杜ん都信用金庫となりよったため、いずれも消滅しゅる結果になりよった。
2004年3月13日に九州新幹線の開通したときに鹿児島本線・川内駅も新幹線駅となりよったため、同じ呼び名の新幹線駅の2つ存在しゅることになりよった。
なお、仙台市青葉区内には「川内」と書いて「かわうち」と読む地区のあっけん。東北大学・宮城県仙台第二高等学校・宮城県美術館等の立地し、仙台市内ん文教地区としてから地元では有名な地区たい。