神奈川中央交通町田営業所とは、神奈川中央交通の営業所の一つ。東京都町田市を主に管轄する。 営業所の略号は「ま」で、別称は野津田車庫。この営業所の西側に、小田急バス町田営業所が隣接する。
沿革
1941年12月15日 - 関東乗合自動車(現・関東バス)から路線譲受。原町田営業所開設(原町田駅前)
1952年2月23日 - 鶴間営業所開設。原町田営業所を鶴間営業所原町田出張所に組織変更
1957年6月25日 - 町田市森野に町田営業所を開設。鶴間派出所に変更(営業所は現在の市民病院前バス停付近向かい)
1964年5月21日 - 町田営業所鶴間操車所開設(鶴間駅前)
1967年8月10日 - 新原町田駅前西口緊急バスターミナル使用開始(町田バスセンターの原型)
1969年8月20日 - 町田市野津田町へ移転
1970年1月1日 - 緊急バスターミナル発着のバスの新原町田駅経由廃止
1970年7月1日 - 鶴間操車所廃止。大和営業所開設
1970年7月27日 - 鶴川駅発鶴川団地行き(鶴11系統)において、日本では初となる深夜バスの運行を開始。
1977年10月11日 - 複数の団地を巡回する「買物バス」の運行を開始。
1980年 - 町田営業所のみ路線系統番号付与
1981年4月1日 - 町田バスセンター使用開始。西友前と島に分かれる現在に近い形
1983年10月31日 - 町田ターミナル開業
1988年7月1日 - 新・町田バスセンター開業。現在と同じ形・乗り場配置になる。また、市民ホール前~ターミナル間にバス専用レーン実施
1990年2月9日 - 管内全路線でバスカード利用開始。
1996年3月2日 - リフト付きバス導入
1996年8月1日 - 管内全路線でバス共通カードに対応。
1997年11月4日 - 町田市民バス「[町28] まちっこ・相原ルート」運行開始
1998年3月 - 路線バス車内で、傘の販売を開始。
2002年6月16日 - 大規模ダイヤ改正。町98・鶴30・鶴34を廃止、山崎団地・藤の台団地方面を2~5分毎から5~10分毎に減便
2007年1月21日 - 小田原機器製の新型運賃箱導入。全車、従来のレシップ製運賃箱・整理券発行機を今回導入した新型に乗せ換え。
2007年3月16日 - 全路線でGPSによるバスロケーションシステムの運用開始。
2007年9月28日 - ICカードリーダー(PASMO・Suica用アンテナ)の設置開始。
2008年1月20日 - PASMO・Suicaの利用開始
現行路線
町田発着
基本的に、町田バスセンターから境川団地・山崎団地・忠生二丁目・上宿方面(町26のみ出入庫のため共管)の各路線は神奈中町田営業所本体で運行、町76系統は相模神奈交委託車で運行、その他の路線は両者の共管となっている。
また、町田ターミナル発着路線の木曽南団地・山崎団地・小山田・藤の台団地線は、始発~9時までと21時以降は町田バスセンター発着となる。
なお、少々例外はあるが他営業所を含め、町田系統の番号は、以下のように付けられている。
町01~:町田営業所担当の、旧・原町田系統(原21、22等)
町04~:相模原市内方面(相模原営業所)
町10番台~:境川団地方面
町20番台~:市民病院経由、上宿/山崎団地方面
町30番台~:忠生二丁目方面/その他
町40番台~:藤の台団地方面
町50番台~:町田駅発着路線
町60番台~:その他
町70番台~:成瀬街道方面(大和営業所)
町80番台~:町田街道方面(大和営業所)
町91~:その他(大和営業所)
町95~:その他
本稿では以下、町田バスセンターを町田BC、町田ターミナルを町田Tと表記する。
玉川学園前駅方面(町03)
町03:町田BC~町田T~消防署前(市役所入口)~南大谷都営前~玉川学園前駅
町03系統は、平日午前中2本のみ運行のいわゆる免許維持路線である。町田BCを出ると町田Tを経由し、その後北進して町田街道へ。小田急線の跨線橋を渡り市役所前交叉点(バス停は通過)を右折。以後は直進して玉川学園前駅に至る。以前は玉川学園前駅の一つ先の「松風台」まで運行していたが、マンション建設と道路建設に伴い玉川学園前駅まで路線を短縮された。
境川団地方面(町11・12・17・78)
町11:町田BC~境川団地
町12:町田T~境川団地~木曽南団地
町17:町田BC~境川団地~忠生高校~矢部八幡~淵野辺駅北口
町78:町田BC~境川団地~忠生高校~忠生三丁目~図師~野津田車庫
町12系統は、町田BCと市内の木曽南団地を結ぶ路線である。境川団地・木曽南団地方面への主力路線。終点木曽南団地停留所の少し先に折り返し場がある。町11系統はその区間便的存在で、平日の朝に運行される。こちらも境川団地停留所の少し先に折り返し場がある。かつてこの町12系統は大和営業所と共管だった。
町17系統は、町田BCから矢部八幡前で左折するまで、直進し続ける路線。木曽南団地~矢部八幡前の間は比較的新しい造成地である。多摩営業所の町29系統(市民病院経由)より運転本数が少ない。
町78系統は、町17系統と同経路で忠生高校まで直進、その後忠生高校で、町33系統が右折する場所では曲がらず、少し先の交差点を右折、上の原・忠生を通り忠生三丁目へ至る。完全な出入庫系統。
山崎団地方面(町13・14・15・20・23・24・25・35)
町13:町田BC~(急行)~木曽入口~山崎団地センター
町14:町田T~(急行)~木曽入口~山崎団地センター~山崎団地
町15:町田T~境川団地~木曽入口~山崎団地センター~山崎団地
町20:町田BC~境川団地~木曽入口~山崎団地センター
町23:町田BC~市民病院~木曽入口~山崎団地センター
町24:町田T~市民病院~木曽入口~山崎団地センター~山崎団地
町25:町田BC~市民病院~木曽入口~山崎団地センター~薬師池~野津田車庫
町35:町田BC~境川団地~木曽入口~山崎団地センター~薬師池~野津田車庫
町田T・町田BCから山崎団地方面へ向かう路線。町田営業所のメイン路線の一つ。日中でも町田BC~山崎団地センター間は5分毎、山崎団地までは10分毎に運行されている。
主力となるのは、市民病院経由の町24系統・町23系統である。町田BCを出ると森野交差点を右折して都道52号(鎌倉街道)へ入り、森野交差点から都道47号(町田街道)へ入る。市民病院・木曽住宅などを経由し、木曽交差点を右折し、山崎団地センターへ至る。町24系統は山崎団地センターから先、給水塔前・北一号・北二号・山崎団地に至る。なお、町25系統は給水塔前から先も直進し、今井谷戸交差点から都道18号(鎌倉街道)に入り、薬師池・袋橋方面へ進む。
境川団地経由の町15・20・35系統は、町田BCを出ると境川団地まで行き、その先の境川団地北交差点を右折、上横町を経由して木曽交差点へ至る。そこから先は、それぞれ市民病院経由の町24・23・25系統と同じになる。なお町20系統はかつては本数が多かったが、現在は町田BC行始発便と山崎団地センター行最終便のみの運転である。また、土休日の午後の山崎団地発町田T行は、境川団地経由の町15系統の方が、市民病院経由の町24系統よりも多く運行されている。。
急行の町13系統・町14系統は、町田T・町田BCと木曽入口から先の各停留所に停車する。運行経路は、境川団地経由の町15などと同じルート。
町田BCでの乗り場は、町14・15・24が4番、町13が5番、町20・23が6番と分けられている。また町25は7番だが深夜バスのみ6番からの発車、町35は境川団地系統と同じ2番からの発車である。なお境川団地方面の深夜バスを兼ねる町15の深夜バスと後述する町61も2番からの発車となる。
なお、時刻表やバスの行先表示器等の経由地表記において、山崎団地センターを「山団センター」と略すことがある。
日大三高方面(町16)
町16:町田BC~(急行)横町・図師大橋~日大三高
町16:町田BC~(急行)横町~(急行・日向根トンネル)~日大三高[1]
町16系統は、往路は朝のみ、復路は夕方のみ運転の通学路線。経路が2つあり、途中横町と図師大橋に停車する経路(図師大橋まで前述の[町78]と同経路)と、横町のみ停車する経路(矢部八幡交差点まで前述の[町17]と同経路)があるが、時刻表や停留所の表記は経路の区別がない。この路線は学生以外でも利用可能であり、日大三高行きはほぼ学生のみであるが、満員でない限り区間利用もできる。ただし途中停留所では時刻表は掲出されていない。
やくし台方面(町37・61)
町37:町田BC~市民病院~木曽中原~町田木曽会館前~藤の台団地~やくし台センター
町61:町田BC→境川団地→山崎団地センター→藤の台団地→やくし台センター→野津田車庫
町37系統は、町田BCを出ると木曽中原交差点で右折し、木曽団地内を経て、山崎団地センターのバス停の真横で藤の台方面へ曲がる。ただし山崎団地センターには停車しない。開業当初は町25系統のルートで薬師池まで来て、その2つ先の交差点を右に曲がり、やくし台団地(現在のやくし台三丁目付近)まで行くルートだった。その後、市議や藤の台団地住民による市民病院への路線運行要請や、宅地造成の進展・道路開業等により、藤の台経由に変更されてやくし台センター行になったが、さらに木曽団地住民からの要請で木曽団地内経由になるなど、度重なるルート変更があった。木曽団地内経由に変更された当初は、それまで停車していた山崎団地センターに停車しなくなることから、当系統専用の山崎団地センター停留所を設けていた。しかし、従来の乗り場とは離れすぎていたため、後に名称を町田木曽会館前に変更している。
町61系統は、町田BCから境川・山団センター・藤の台を経由して野津田車庫へ行く路線。町35系統と同経路で今井谷戸交差点へ至り、その先はやくし台センターまで町37系統と同経路。その先直進してトンネルをくぐり薬師台交差点を右折して都道18号に入り、袋橋~野津田車庫へ至る。現在、平日24時30分頃・25時頃、土曜24時30分頃の深夜バス・野津田車庫行きのみの運転である。深夜バスのため、全線乗り通すと運賃は560円となる (定期券所持の場合は半額)。