2011年9月5日月曜日

2007年にも1シーズンに2度の胴上げを許した例がある。

9月29日、首位の北海道日本ハムファイターズがロッテを対象にマジック「2」として迎えた直接対決(千葉マリン)は、試合中盤までは両先発が投げ合う投手戦だったものの、9回には日本ハムに打者一巡の猛攻を浴びて大量6点を献上するなど結局1-9と大敗し、日本ハムの2年連続リーグ優勝が決定、胴上げ阻止はならなかった。レギュラーシーズンは日本ハム以下、2位がロッテ、3位が福岡ソフトバンクという結果に終わり、ロッテはクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(千葉マリン)で1勝1敗から第3戦を制してソフトバンクを下し、同第2ステージに進出、リベンジを期すべく再び日本ハムと対戦した。その第2ステージ(札幌ドーム)も2勝2敗の五分として、10月18日の第5戦にもつれ込む展開となった。先発は日本ハムがダルビッシュ有、ロッテが成瀬善久の両エースとあって投手戦が予想されたものの、成瀬は前半4失点と不調で4回で降板。対照的にダルビッシュは7回途中まで1失点と好投した。ロッテは中盤以降1点ずつ返したものの及ばず、結局2-6で敗戦。ロッテはレギュラーシーズンに続いてCSでもファイターズの前に散り、胴上げを1シーズンに2度も見る結果に終わっている。だが胴上げや一連のセレモニーの後、両チームがフィールド上で互いに健闘を讃え合うシーンがあり、大きな反響を呼んだ。ロッテは1992年11月29日に千葉マリンスタジアムで行われたファン感謝デーで、たけし軍団と草野球の親善試合で対戦した。たけし軍団は前年の1991年11月23日に阪神甲子園球場で行われた阪神のファン感謝デーで、草野球の親善試合で対戦し4-2で勝利し、大きく話題となる。翌年1992年の阪神はシーズン終盤にヤクルト、巨人と激しい優勝争いを繰り広げるなど2位に躍進した。2005年の開幕2連戦、ロッテは同年新規参入した新球団東北楽天ゴールデンイーグルスを地元・千葉マリンに迎えて対戦した。開幕戦となった3月26日の1回戦は0-1の完封負けを喫し、東北楽天に球団初白星を献上。だが翌3月27日の2回戦はロッテが一方的にゲームを展開し、26-0で圧勝した。打っては東北楽天の6投手から24安打14四死球をマークし、とりわけ2回には10者連続得点を含んで一挙11点を挙げるなど終始攻撃の手を緩めず、守っては先発の渡辺俊介が相手打線を1安打1四球に抑え込んだ上、その許した走者をいずれも併殺で退け、結局打者27人で完封勝利を記録した。ロッテはファンサービスの一環として、2007年シーズンに本拠地・千葉マリンスタジアムでの試合中(主に8回裏の攻撃前)、シンガーソングライター・渡辺真知子の『かもめが翔んだ日』を場内で演奏していた。ロッテは前日の6月10日、広島先発のコルビー・ルイスに苦しめられるなど11残塁13三振を喫する拙攻で完封負けを喫していただけに、試合後のボビー・バレンタイン監督は「昨日はラッキーな安打が出なくて苦労したのに、今日はそんな安打が何本も出たね」と満足そうだった。一方、大量失点を喫して敗れた広島のマーティ・ブラウン監督は「まるでラグビーだね」と怒りを通り越して呆れ返り「今日の勝者はマリーンズじゃない。むしろ、これだけ点差があっても応援し続けてくれた左翼席のカープファンこそが真の勝者だ」と悔しさをにじませていた。球団ではこの記録達成を記念して、このイニングに出場した12人が当日使用していたバットを納めた「1イニング15得点記念モニュメント」を作成し、8月1日から千葉マリンスタジアムの内野スタンド2階Bゲート付近にて展示している。前述の記録のうち、1イニング連続打数安打はこのわずか3日後、6月14日に東京ヤクルトスワローズが対オリックス・バファローズ4回戦(京セラドーム大阪)の5回表に11打数連続安打を記録して更新している。なお、前者のロッテは連続打数安打は10だが、連続打席では6者連続(この他四死球を挟んで2者連続が2度)。後者の東京ヤクルトも連続打数安打はプロ野球記録の11だが、連続打席では当時プロ野球タイ記録(通算8度目)の9者連続で、いずれも四死球を挟んで記録されたものである。また交流戦におけるチーム20以上の得点は、同じくロッテが2010年5月12日の対東京ヤクルトスワローズ2回戦(千葉マリン)で20得点、オリックス・バファローズが同年6月7日の対広島東洋カープ4回戦(福山市民球場)で21得点を挙げており、通算3回記録されている。パシフィック・リーグはセントラル・リーグの球団と比べテレビや大新聞への露出が少ないためか、インターネットへの情報掲載や動画配信が非常に盛んであり、IT系の資本である福岡ソフトバンクホークスや東北楽天ゴールデンイーグルスはもちろん、北海道日本ハムファイターズも2006年シーズンからインターネット配信へ参入。それなりの通信品質でインターネットの接続環境を確保できればファンは地球の裏側からでも生中継感覚で試合観戦が出来る状況になっている。各球団が様々な形で主催試合をインターネット配信している中、千葉ロッテマリーンズは2005シーズンの佳境でパソコンテレビGyaO(ギャオ)を通して主催試合をインターネット配信し大きな反響を得た(なお、GyaOでの放送は、日本国外からは視聴不能)。その施策を一歩進める形で2006年5月1日にはインターネット放送局「marines.tv」を開局した。「marines.tv」は、千葉ロッテマリーンズのネット動画配信におけるポータルサイトとしての性格が強く、6種類のコンテンツをテレビのチャンネルになぞらえてインターネット配信している。中でも「マリンスタジアムでの主催試合55試合を完全生中継」する1ch「Game Live!」はGyaOの「Boom up! BASEBALL 千葉ロッテマリーンズLIVE 2006」とリンクした目玉コンテンツである。2006年シーズンは「marines.tv」が開局する直前の4月7日、東北楽天ゴールデンイーグルス戦からGyaOで無料でライブ配信されており、「marines.tv」開局後は「marines.tv」の1chとしてポータルサイトからリンクされるようになった。また、NTT東日本のインターネット接続サービス「フレッツ」利用者専用のサイト「フレッツ・スクウェア」においても「千葉ロッテマリーンズ on フレッツ」と銘打った動画コンテンツの配信を実施しており、複数のコンテンツをNTT東日本地域のフレッツ利用者向けに配信していた。2007年シーズンはGyaOからYahoo!動画に移り無料ライブ配信を行っている(専用のビュアーが必要)。フレッツ配信は終了。いずれもコンテンツの詳細については外部リンクの項を参照のこと。JCN千葉制作により放送されている千葉ロッテマリーンズの情報番組。千葉県内のJCNグループのケーブルテレビ局(千葉・船橋習志野・市川・コアラ葛飾のJCNプラスチャンネルで放送されている。千葉へ移転した1992年に番組がスタート。正式な番組名は「ロッテレビ~マリーンズフリークス~」。タイトルの由来は、"マリーンズ一筋""マリーンズ命"などの意味から生まれた『マリーンズ狂』を示す。番組のコンセプト・モットーは、マリーンズファンとチーム・選手の架け橋。選手の素顔や人柄を紹介する『ロングインタビュー』や『マークンファミリーの取材』『球団主催行事取材』など、試合中継で見ることができないマリーンズの魅力を紹介している。またゲーム観戦等でスタジアムを訪れるファンから選手へ質問してもらうコーナーなどもある。リポーターは黒木宏子。2010年4月10日からTwellVにて放映されている、少年野球向けテレビ講座。これまでも「プロ野球チームによる野球講座」を映像ソフトとして制作・発売している球団は存在したが、テレビ放送として行なうのは日本球界では初の試み(ただし、同年4月4日からフジテレビジョンにて東京ヤクルトスワローズが制作協力にあたっている「スワローズキッズアカデミー」の放送を開始している)。ロッテ球団が千葉県内の少年野球選手を対象として行なっている野球教室「マリーンズ・アカデミー」で講師を務めている武藤一邦・高沢秀昭・園川一美・平井光親の他、現役のロッテ選手も登場を予定している。 司会進行はこなつ。