2011年9月6日火曜日

JR千葉硬式野球部は

千葉県千葉市に本拠地を置き、日本野球連盟に所属する社会人野球チームである。チームの歴史は古く、1921年には千葉鉄道管理局硬式野球部が存在していた(ただし、連盟への登録は1927年)。1987年の国鉄民営化に伴い、全国に点在していた鉄道管理局チームは各会社ごとのチームに吸収されていき、千葉チームも日本野球連盟から脱退している。しかし、2002年に、純粋な社内のクラブ活動として続けられてきた野球部を、公式戦につなげたいとの機運が高まり、クラブチームとして日本野球連盟に「JR千葉支社硬式野球クラブ」として新規登録された。その一方で、本社支援を受けられなくとも企業チームとして活動している盛岡、秋田、水戸の3チームの活動に刺激を受け、千葉でも企業チーム登録を、との声が上がり、2007年シーズンからチーム名を「JR千葉支社硬式野球クラブ」から「JR千葉硬式野球部」に改称し、登録もクラブチームから企業チームに変更された。かつて千葉県内ではJFE東日本、かずさマジックに次ぐ3番手として活躍していたが、最近では新興チームであるサウザンリーフ市原、千葉熱血MAKINGにその座を脅かされている。

千葉熱血MAKINGは、千葉県市川市を本拠地とし、日本野球連盟に登録する社会人野球のクラブチームである。俳優で元国会議員の森田健作が、2005年12月にクラブチーム設立を発表、2006年1月に選抜を行い、同2月に日本野球連盟への加盟が認められ、YBCフェニーズとともに千葉県野球連盟第8(第9)のチームとして正式に誕生した。森田は総監督に就任(後に名誉監督)、常設の応援団長に千葉県に本籍を持つテレビ演出家のテリー伊藤(後に横浜ベイブルース総監督に就任)、マスコットガールに千葉県出身のタレントの小野真弓、総監督付特別補佐官に森田と交友がある俳優の京本政樹を起用したチームとなっている。加盟初年度の都市対抗・クラブ選手権千葉県1次予選で4位となり、クラブ2位でクラブ選手権南関東2次予選に進出する快進撃を見せたが、そのさなかに若生監督・本西ヘッドコーチらがチーム運営の意見の食い違いから退団、またチームの柱として期待された中村隼人投手(元日本ハムほか)も台湾プロ野球挑戦のため退団するなど、チームの今後が不安視される事態となった。

2008年、森田は名誉監督に就任。監督として河野和洋(明徳義塾高~専修大学~サムライ・ベアーズ)が就任し、チームの編成・指導を行っている。背番号は55番である。ジェフユナイテッド市原・千葉(ジェフユナイテッドいちはら・ちば、JEF United Ichihara Chiba)は、日本の千葉県市原市および千葉市にホームを置く、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。略称は「ジェフユナイテッド千葉」、または「ジェフ千葉」、「千葉」である。旧呼称は、「ジェフユナイテッド市原」または「ジェフ市原」。1993年の開幕時からJリーグに参加。ホームタウンは千葉県市原市、2003年から千葉市が加わった。ホームスタジアムはリーグ開幕時から2005年シーズン途中まで市原緑地運動公園臨海競技場、2005年シーズンの途中からフクダ電子アリーナに代わった。練習場は2000年から市原市の姉崎公園サッカー場を使用していたが、2009年10月よりフクダ電子アリーナに隣接するユナイテッドパークに移動した。またクラブハウスも同地に新築している。

クラブの運営会社はジェフユナイテッド株式会社(株式会社 東日本ジェイアール古河サッカークラブより2009年10月1日改名)。東日本旅客鉄道(JR東日本)と古河電気工業(古河電工)が50%ずつ出資(資本金:4.9億円)。なお、2008年までは1億円であったが、2009年秋に完成予定のクラブハウス建設費調達などの関係から、2009年に増額された。クラブ名のJEFは、クラブの母体となったJR East(=JR東日本) Furukawa(=古河)の略称からとられ、UNITED(ユナイテッド=結束した)はクラブとホームタウンの結びつき、結束力を示し、2005年から千葉市を含めた地域との結びつきも含むようになった。1991年に公募により決定される。マスコットは秋田犬の兄弟。背番号2を付けているのがジェフィ(兄)、背番号9を付けているのがユニティ(弟)である。ちなみに両マスコットの背番号は足すと11で、1つのチームを示すものである。2011年9月には雌のミックス犬「みなちゃん」がマスコットに加わった(背番号は12)。

チームスローガンは2001年以来「WIN BY ALL!」。ほとんどの他クラブが1年ごとにチームスローガンを設定しなおす中、このスローガンを使用し続けている。 「WIN BY ALL!」は、千葉テレビ放送で2009年4月-2010年3月に放送されていた応援番組のタイトルでもあった(現在は「ジェフ魂12Returns」)。ジュニアユースチームは市原市の辰巳台地区と習志野市の茜浜地区にあったが、2010年より統合された、その代わり前述の2か所のほか千葉市、浦安市でサッカースクールを運営している。千葉県外ではこの他に、栃木県宇都宮市、青森県八戸市にサッカースクールを所有している。また宮城県名取市の東北電力名取スポーツパーク(NASPA)と提携してNASPAスクールの運営も行っている。これはジェフがJリーグ発足当初、市原市を中心とし、JR東日本沿線の東北、関東、甲信越の各地域を広域的にネットワークする構想を持っていたことの名残りである。実際、秋田、仙台、山形、新潟と、古河電工の事業所がある福井でホームゲームを開催した実績がある。

またスクールのデリバリー版として「サッカーおとどけ隊」が主に市原市、千葉市内の保育園・幼稚園・小学校・中学校くらいまでを範囲として訪問している。また千葉大学と提携して指導者向けの講習も行っている。下部・関連組織としてアマチュアチームとなる「ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ」がある。このチームは市原市民が1995年に立ち上げ、元々人材交流のあったアマチュアクラブチームの「市原スポーツ・クラブ」を2000年よりジェフの普及部付けとして改組したもので、2003年からはクラブの名称を冠して「ジェフユナイテッド市原アマチュア」(当時)を名乗っている。こうした下部チームの形態はヨーロッパでは珍しくはない。アマチュアチームの立ち上げ以降日本フットボールリーグへの参加を目指し、2005年に関東サッカーリーグ1部で準優勝、さらに全国地域リーグ決勝大会では準優勝を果たし、日本フットボールリーグへの昇格を果たした。女子チームとしてジェフユナイテッド市原・千葉レディースがある。

レディースチームは当初(1992年)からジェフの下部組織として運営されている。廃部される例が少なくない日本の女子サッカーチームとしては、かなり息の長い存在となっている。