2011年10月30日日曜日

こうしたいわゆる役人の論理とは

異なる学問の論理に基づく博物館建設は、日本の行政機構上は困難であるというのが当時の常識であったが、当時の千葉県知事が日本の生態学界や千葉県の自然保護に関して大きな力を持っていた沼田眞の実弟沼田武であったという奇貨ともいえる組み合わせにより、当時としては常識はずれのこの事業が可能になったと言われている。これにより千葉県内では「沼田記念館」などと揶揄されている。ただし、実際には沼田眞が1948年に設立し、彼自身が40年間に渡り会長を勤めて育て上げた千葉県生物学会の研究活動がこの博物館建設の前史としてあり、この学会から1965年以来千葉県当局に出されてきた自然史博物館建設の要望と、会員による研究活動、資料収集活動が四半世紀近くの地道な活動を経て結実したものであることが、この博物館の設立の根底にあることを見逃してはならない。こうした、初動体制から実績ある学界の主導的立場にある学者を権限ある館長職に迎えて統率をとらせ、先端部分で注目されている若手研究者を大量採用して実働部隊とする手法は、豊富な研究成果と活発な社会教育活動につながり、先進事例として1980年代末から1990年代前半にかけて日本の各県で建設された多くの大型県立博物館に踏襲された。

こうした例は、兵庫県立人と自然の博物館と霊長類学の河合雅雄館長、滋賀県立琵琶湖博物館と動物生態学の川那部浩哉館長の組み合わせに、その典型例を見ることができる。しかし、バブル経済の崩壊とともに千葉県の財政が極度に悪化し、また沼田眞(植物生態学・1989年-1998年)、千原光雄(海藻学・1998年-2002年)といった初期の個性的な学者館長の時代が終わったこともあり、1990年代末から運営資金の大幅な削減やそれによる業績出版活動の停止、2004年からの常設展示の有料化およびそれに伴う来館者数の大幅な落ち込みなど、大きな転換点に立たされている。総合博物館ではあるものの、常設展示は設立の前史の経緯もあり、自然史的展示の比重が大きい。ナウマンゾウや鯨の骨格標本、清澄山の照葉樹林や東京湾の干潟のジオラマ、などが目立った展示物であるが、景観生態学的観点に立った谷津田の生態系や伝統的な農村生活の展示、千葉県産の主要な昆虫の標本を収めた標本箱を壁一面にはめ込むなど、膨大な主要分類群の標本を一室に集めた生物の分類展示などにこの館の特色を見出せる。

純人文分野の展示では千葉県の通史が解説されており、重要文化財の銚子市常灯寺の木造薬師如来座像の複製など各地で現地管理されている県内主要文化財のレプリカが多く展示されている。第65回国民体育大会は2010年(平成22年)に千葉県を中心に開催された国民体育大会である。千葉県開催分の愛称はゆめ半島千葉国体であり、マスコットキャラクターはチーバくんである。2年前の2008年に開催された「チャレンジ!おおいた国体」時にも台風15号により影響が出たが、ゆめ半島千葉国体においても、開催時期が秋雨時期による影響が発生した。屋外で行われるソフトボール、ゴルフ、ボート、高校野球(硬式野球、軟式野球)の開催に影響が出た。これは、主催者の協議により「大会の競技期間の短縮(例・4日間を3日間に短縮)は可能だが、期間延長(例・3日間を4日間に延長)は原則不可とする」という取り決めがあったためである。具体的には以下の措置が取られた。ソフトボール(成年男子、成年女子、少年男子、少年女子) - 1回戦(9月26日)のみ実施、9月27日・28日は中止。

準々決勝以降を打ち切り、ベスト8に進出したチーム全てを第1位とし、1回戦シードとなっていたチームは1戦も戦わずして第1位となった。ゴルフ(成年男子団体、成年男子個人、女子団体、女子個人、少年男子団体、少年男子個人) - 9月22日のみ実施し、23日は中止。そのため全競技2日間予定のところを、22日実施の1日間だけのラウンドで結果を決めることになった。ボート(成年男子、成年女子、少年男子、少年女子) - 9月26日は台風12号の影響で全競技中止。そのため、全区分で敗者復活戦は中止された。高校野球(軟式) - 1回戦(9月26日)及び準々決勝(9月26日・29日)のみ実施、9月27日・28日は中止。準決勝、決勝を打ち切り、ベスト4に進出したチーム全てを第1位とした。なお、29日の関西高校(岡山県)対作新学院高校(栃木県)の試合は引き分けで両校ベスト4となり、結果5校が第1位となった。高校野球(硬式) - 1回戦(9月26日・29日)及び準々決勝(9月29日)のみ実施、9月27日・28日・30日は中止。2回戦の一部試合と準決勝、決勝を打ち切った。

硬式については、ベスト4が出揃わなかったため、規定により2回戦を勝利したベスト4の高校2校は第1位とはならなかった。この年は興南高校(沖縄県)が春のセンバツ・夏の甲子園を制しており、国体も制すれば3冠達成と注目された大会でもあったが、天候に泣いた形となった。なお、高校野球については、公開競技であるため、天皇杯・皇后杯得点への影響は無かった。千葉県立図書館は、千葉県が運営する公共図書館である。千葉県内に3施設ある。2010年に千葉大学附属図書館と相互協力協定を締結し、同図書館の資料も利用可能となっている。隣接地域の公共図書館に比較し休館日が多いので(年間84日)、利用する際には開館日を確認する必要がある(参考:都立図書館の年間休館日は30日)。千葉県警察は。千葉県公安委員会の管理の下、千葉県が設置した警察行政機関。千葉県警と略称し、給与支払者は千葉県知事である。関東管区警察局管内。県庁に近接する千葉市中央区長洲1丁目9番1号に位置する。

旧本部庁舎老朽化に伴い、2009年6月1日に、隣接する旧千葉県庁南庁舎跡地に新築された庁舎に移転した。庁舎新築にあたっては、PFI方式が採用された。110番通報を受理する通信司令室や交通管制センターは、千葉みなと駅近くの本部分庁舎に入庁していたが、新本部庁舎落成に伴い、移転した。なお、千葉県警察出先機関、県内の各警察署庁舎は、狭隘及び老朽化が著しく、優先順の高い物から順次、整備建て替えが行われている。管内には成田国際空港、警察庁関連施設、観光地などが所在し、東京と隣接している首都圏警察であることから、警視庁との合同捜査も頻繁に行われる。 過去には、成田空港を抱える特殊事情から、新規採用されて警察学校を卒業した警察官は全員が機動隊にまず配属されていた時期があった。千葉線とは、千葉県習志野市の京成津田沼駅と千葉市中央区の千葉中央駅を結ぶ、京成電鉄の鉄道路線。京成津田沼駅で京成本線から分岐する路線で、同駅で本線・新京成電鉄新京成線、千葉中央駅で千原線と接続、直通運転を行っている。

東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線と京葉線の中間地帯の総武本線寄りを走り、京成千葉駅より南ではJR外房線と並走している。各駅に停車する普通のみの運行で、日中は京成津田沼 - ちはら台間の千原線直通列車と、松戸 - 千葉中央間の新京成線直通列車がそれぞれ20分間隔で運行されている。両列車が交互に運転するため、京成千葉線内は10分間隔の運行である。朝夜の一部に本線の京成上野まで直通する列車があるが、全区間が各駅停車の普通のみの設定である。朝は上り(京成津田沼方面)は日中と同じ10分間隔、下り(千葉中央方面)は幕張新都心への通勤利用が多いことを考慮して、6 - 10分間隔で設定されている。新京成線との直通運転においては、現在のところ新京成電鉄の6両編成の車両(8900形と800形を除く)のみが乗り入れている。新京成線内では「普通」の表示を出さない新京成車両も千葉線では「普通」の表示を出して運行している。表示の切り替えは京成津田沼駅で行われる。

千原線ちはら台行きの列車の方向幕・行き先表示は「(千葉)ちはら台」(ちはら台の前に改行)となっている。なお、運転実績はないが土曜・休日の夕方に1往復不定期特急の設定があり、試運転列車などでこのダイヤを使用していたこともあった。千葉線内の停車駅は京成稲毛と京成千葉のみである。このため千葉線内の速度標識には特急の速度表示も示してある。また、これとは別に1968年(昭和43年)6月より1974年(昭和49年)12月までは線内に通過駅がある快速が存在した。停車駅は、幕張・稲毛・黒砂(現・みどり台)・国鉄千葉駅前(現・京成千葉)。なお国鉄千葉駅前の停車は1968年(昭和43年)11月改正からである。