2011年3月21日月曜日

富山駅は

富山県富山市明輪町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。近接する富山地方鉄道の電鉄富山駅・富山駅前駅(とやまえきまええき)、富山ライトレール富山港線の富山駅北駅についても記述する。島式ホーム2面4線、単式ホーム1面1線、切欠ホーム1線の計3面6線を有する地上駅。直営駅であり、北陸本線の石動駅 - 越中宮崎駅間各駅、高山本線の猪谷駅 - 西富山駅間各駅、城端線・氷見線内の各駅の管理と、該当区間の運営を行う富山地域鉄道部が構内に置かれており、当駅は該当区間の事実上の管理駅となっている。京都・大阪方面へ行く特急「サンダーバード」、名古屋方面へ行く特急「しらさぎ」(北陸線経由)、「ひだ」の始発・終着駅となる。このほか、越後湯沢駅で上越新幹線と接続し東京まで最短で結ぶ特急「はくたか」、新潟方面へ行く特急「北越」が全て停車する。富山港線廃止前は4面8線を有した。富山港線は7・8番のりばが使われていたが、同線が廃止された2006年3月1日より使用が中止され、ホームは解体された。

3番のりばは2番・4番のりばホームの高山方を切り欠いて設置されている。かつては西3番のりばと呼ばれ、その後西ホームと改称、さらに3番のりばとなった。その際、旧来の3番のりば以降は一つずつ繰り上がった。以前、各のりばは地下道(全のりばを連絡)と跨線橋(全のりばおよび北口を連絡)によって結ばれていた。1番のりばの中央部に正面改札、跨線橋の北の突き当たりに北口改札、跨線橋の南の突き当たりに改札業務のみのとやま駅特選館(駅ビル)改札があった。富山港線が廃止された2006年3月1日から北口の仮駅舎供用前の2007年3月17日までは、地下道は全のりばおよび北口を連絡、跨線橋は全のりばを連絡していた。富山港線廃止前の2006年2月28日までは、地下道は全のりばおよび北口を連絡、跨線橋は1 - 6番のりばを連絡していた。北口は、北陸新幹線の開業に伴う連続立体交差事業の工事のため、2007年3月18日より仮駅舎を利用している。今までの北口駅舎の西隣にある。3階建てでミニコンビニもある。

北口からホームへは地下道が連絡していたが、仮駅舎の供用開始により跨線橋が連絡することになった。2008年10月20日、北陸本線下り線および上り線の一部の線路切替が実施され、4 - 6番のりばが仮設ホームに移転されるとともに、地下道は廃止された。地下道の廃止により、各ホーム間の通路は跨線橋のみとなった為、特に朝の通勤時間帯には跨線橋が混雑するようになり、問題となっている。電鉄富山駅はJR富山駅の正面口前広場に面している。乗り換えには一旦駅舎の外に出る必要があり、当駅の列車とJRの相互の乗換えには3~5分要する。駅名は富山地方鉄道の前身にあたる富山電気鉄道時代の駅名をそのまま引き継いでいる。頭端式ホーム3面4線の地上駅で、改札口はJR富山駅側の1つだけである。2007年8月20日現在、終日駅員が配置されている。駅舎の上は駅ビル「エスタ」になっている。

なお、JR富山駅1番のりばから富山地方鉄道本線への渡り線(交直変換のデッドセクション付き)があり、JRからの特急の直通列車(「スーパー雷鳥立山」・「サンダーバード宇奈月」などの列車名で、いずれも臨時列車扱いで付属編成が対象)が入線したほか、かつては475系電車を使った急行「立山」や名鉄車両のディーゼル特急「北アルプス」も入線したことがある。しかし、現在この渡り線を利用した列車は設定されておらず、測定用車両がJRより不定期で入線する程度である。かつては、国鉄北陸本線側のホーム壁面からJR富山駅1番のりば東富山駅寄りへの連絡通路が存在し、国鉄・JRからの乗り入れ列車に乗車する際はこの通路を使い富山駅1番乗り場を利用した。現在この通路は閉鎖されている。鉄富山駅の駅ビルは「ESTA(エスタ)」という名称である。地上部にはロッテリアなどの飲食店や富山地鉄ホテルなどが、地下にはスーパーマーケット『アルビス』が入居している。1987年(昭和62年)12月5日にオープンした。

富山駅前駅は、JR富山駅正面口前の富山県道22号富山停車場線上にある富山地方鉄道富山市内軌道線の停留場。相対式ホーム2面2線の地上駅である。駅の施設はホームだけで待合室や上屋はない。この駅を境に地鉄ビル前方面(上り)が本線、新富町方面(下り)が支線となっている。運行系統も当駅を境に異なる2つの系統が存在する。南富山駅前駅からの電車の一部は当駅で折り返すため、交換ポイントがあり、その関係上富山市内軌道線の他の駅よりもホームが長い。それを利用して南富山駅前方面のホームは終日、大学前方面のホームは朝ラッシュ時、降車用と乗車用で停車位置を分けている。JR富山駅と電鉄富山駅からの乗り換えは比較的容易だが、富山駅北駅からの乗り換えは富山駅北口から地下通路を通る必要があり、200mほど歩くことになる。北陸新幹線開業に伴う連続立体化工事完成時には富山市内軌道線と富山ライトレール富山港線が直結される計画がある。富山駅北駅は、JR富山駅北口の正面に位置する。

頭端式ホームの地上駅で、東側にある単式ホームと中央にある島式ホームとで構成された2面2線である。そのため、上り列車の到着直後に下り列車を発車させることができる。単式ホームは降車専用で番線の表記はなく、島式ホームは東側が1番線で西側が2番線である。2番線は平日朝ラッシュ時のみ使われる。駅正面口とのアクセスは地下通路を利用するが、この出入り口は当駅に隣接している。南口は、第二次世界大戦後、富山の表玄関として発展してきた。北口は、長い間「駅裏」と呼ばれていたが、近年の再開発により、新しい富山の玄関として整備された。正面口にバスターミナルがあり、富山地方鉄道(地鉄バス)が周辺各地への路線バスを運行させている。また、富山空港へ直通するバスがある。ただし、北口を経由するバス路線もある。2014年度に北陸新幹線が延伸開業する予定で、東京 - 富山間を最短2時間10分程度で結ぶ予定である。北陸新幹線関連工事に合わせ、富山駅周辺1.8km連続立体交差化事業が行われる。

JR在来線を一旦北側に移設し、高架化する工事が2005年10月6日に開始された。合わせて、富山地方鉄道の電鉄富山駅を含む1.0kmも高架化する。なお、新幹線ホームは2面4線が在来線ホームの南側(駅正面側)に建設され、在来線ホームが2面5線(うち1線は切欠ホーム)、電鉄富山駅ホームが2面2線となる予定である。また、現在富山駅構内と富山地方鉄道線を結んでいる渡り線は高架化後も新たに敷設され、存続の方向で検討されている。